2015年を振り返って-高校3年生の自分-

今年は自分の中で最も変革があった1年でその中には色んな方の助けがあった。
まだまだ成長中なのにこうして記すのは早いのではないかとも思ったが、
この感性や価値観は今にしかない貴重なものなので、まだまだ未熟ではあるが記しておこうと思う。

◆4月 ー1つ上の恩師との出会いー
「コミュ症だし。田舎の高校だし。無能だし。」
こんな内向的な私が変わったきっかけが"1つ上の恩師"との出会いである。
"1つ上の恩師"というのは高校の1つ上の先輩である磐崎友玖先輩のことである。
先輩が大学一年生になるのと同時に家庭教師になっていただいた。
内山家の家計にあまり余裕はなく、塾にも予備校にも通うことは許されていなかった。
しかし、先輩がFacebookで家庭教師の募集をしているのを見て、必死に親に懇願し、許してもらうことができた。
いくら先輩が偏差値を30上げて上智大学に現役で合格したとはいえ、つくば市に住む受験生なら家庭教師歴のある筑波大生にお願いするだろう。
にもかかわらず、高校を卒業したばかりの磐崎先輩にお願いしたのはなぜか。
それをお金に関してはとくに頑固な親が許したのはなぜか。
それは、普通の18歳ではなかったからだ。
PC室が存在しない高校で3年間を過ごしたのにも関わらず自ら成績をExcelで管理していたり、3年間務めた生徒会役員で支出を100万円削減したりと抜きんでた経験を持っているだけでなく、考えが素晴らしかった。
私の頭の中でとどまっている"世界を変えたい"という思いを、行動に移し形にするために、社会に出ることの重要性を教えてくださった。これに気づいている18歳はどれくらいいるだろうか。
おかげで私は先輩のFacebookを見せるだけで親を説得することができた。

(写真は先輩がおごってくださったキャラメルラテ)


7月ー憧れのNewspicksのイベントに参加ー
受験生でもNewspicksの時間だけは削れず、高校2年生からの習慣である通学時間のニュースcheckだけは欠かせなかった。様々な職種の方の意見が拝見できるので、高校生でも簡単に大人の世界を見ることができる。田舎の女子高生にとっては最高のアプリだった。そんな中ついにNewspicksによるイベントを発見し、"LINE舛田淳氏と語る「”常識”を打ち破る」ビジネス"に参加することにした。見渡す限り高校生の参加者はおらず、ノートにペンで必死にメモを取っているのは私を含む少数派で、みなPCでかちゃかちゃとメモをとっていた。まだ高校生、純粋な私は「偉い人がお話しているのに目の前でPCをいじるなんて失礼じゃないか。ちゃんと目を見て聞かなきゃだめだよ。」と思ったがどうやら時代は進んでいた。生のビジネスに触れ、講演をお聞きした直後でも世界が広がり考えが変わったが、この講演内容が効いてきたのはつい最近である。こうして振り返ると成長を感じる。

(写真はイベントの開催場所であった早稲田大学)


◆9月ーTEDxTsukubaの運営メンバーになるー
これが人生で初めての能動的な行動である。
これまでは講演を聞きに行く受動的な行動だったが、ここでも磐崎先輩の助言により、つくば市で最も活動的な団体、TEDxTsukubaの運営に携わらせていただくことになった。
運営メンバーはほとんどが筑波大生であり、JAXAに務めている方やアメリカ人の方もいらっしゃる。そんな中で高校生が活動させていただくのはとても刺激的な経験を得ることができる。
部活動が推奨されておらず、勉強しかしていない学生生活を送っていたので、私はITスキルや社会経験がないだけでなく、上下関係が存在することすら初めてであった。そんな私にも第一志望だった広報の仕事を任せてくださり、来年からはすべての班のミーティングに参加させていただくことになった。その上、私が運営メンバーに加入する前からのITスキルを身につけたいという願いを叶えてくださり、PV制作に任命してくださった。普段のミーティングでもできない私にも仕事をまわしてくださり、その仕事を効率的に行える人が他にいても、成長したい人に成長するきっかけを与えてくださる素敵な環境なのである。

(写真はクリスマス前のミーティング)


◆10月ーStartUpWeekendで起業を決意ー

10月は最も変革が起きた1ヶ月。つい2ヶ月前のことなのだが随分前のことに感じる。
TEDxTsukuba広報の仕事でつくば市で開催されるイベントを探していたら、珍しくつくばのビジネス系イベントを見つけた。
「StartUpWeekendTsukuba」
 ー起業をするとだれもが向き合う始めの3日間を週末に体験できる事業立ち上げイベント。
しかし、とても参加したいが土曜は学校があるから参加できないので運営側に連絡してみた。
すると、運営側にTEDxTsukubaの運命メンバーの方がたまたまおり、詳しくお話しをお聞きすることができ、問題なさそうなので参加を決意した。
初日は、最初に1分間プレゼンをし、アイディア投票が行われ、多かったアイディアごとにチームを結成する。その中で私は自分のアイディアでチームを結成することができ、共感してくださった3人の方とともにメイク動画の事業で優勝を目指した。
そして最終日のプレゼン。初日のプレゼンより規模が大きく、審査員の方も観客もいらっしゃった。
チームのみなさんは最年少の私にプレゼンの場を譲ってくださった。思っていたよりも冷静には話せたものの、アドリブが利かなかったり、言いたいことが伝えきれなかったり、反省点は多く残った。
結果は2位。とても悔しかった。
しかし結果が気にならないほど得たものは大きかった。
まとまらないアイディアをリーンキャンバスを使えば、簡単にまとられること、街頭調査では集団に話しかけたほうが会話の中でよりいい情報を引き出せること、GoogleFormを使えば簡単にアンケートを作れること、ドメインを取るのにはお金がかかること、プレゼンは将来練習する必要があるということ、どんなに無能でも一生懸命取り組めば共感してくれる方がいるということ。これらのことを17歳で得られたことが最大の財産だと思う。
そして、StartUpWeekendが終わった今でもメンバーの方々が協力してくださり、
メイク動画アプリFirstMakeは3月にリリース、法人化予定である。
◆12月ー改めてキャリア観を考えるー
12月は様々なとことに顔を出し、キャリアについて考えさせられる1ヶ月だった。
高校生でさえも誰もが知っている一流企業で現在活躍されている方の生の声をお聞きできる機会があり、質問攻めさせていただいた。
Google×お茶の水女子大学のコラボワークショップに参加し、Googleの社員さんとお話しさせていただいた。プログラミングを体験した後の交流会で4月からの大学生活を有意義に過ごすために、Googleの文化、色についてや一流企業で問われる力などお聞きした。Googleはやはり予想と評判通り優秀な企業だったが、まだ色んな企業を知らない私はその素晴らしさがどれほど素晴らしいかまだ実感できていない部分がある。Googleの当たり前が当たり前でないかもしれない。色んな企業を見れば、それが実感できるようになるだろう。そのために大学生時代に色んな企業を見て、"いい企業とはなにか?"自分なりの答えを出していきたい。また、色んなデータに目を通し、数字の感覚を身につける必要性を感じた。頭の中に数字のデータが入っていると何事もイメージしやすい。先日FirstMakeの企画書を作っている際に市場規模が1043億円もあることに驚いたが、これで女子学生向けのメイク事業の数字の感覚は身についた。このように、自分のやりたいことを追求していく中で数字の感覚を取り込めたら大きく成長できると思う。大学の授業、英語、プログラミングも頑張っていきたいが、その他にもこれらのことを意識して大学生活を送りたいと心の中で誓った。
ちょうど次の日Recruitのキャリア観形成イベントREALに参加した。Recruitの中でも最先端で大活躍されている社員さんとお話しさせていただけるイベントで大学生活から起業のことまで相談させていただいき、数々の謎を解明した。成長志向の高い学生が疎ましく思われる風潮を世の中に感じていたが、それは悪いことじゃないと解明されたのが私にとって一番の朗報だった。
新しいキャリア観。就職or起業という考えしかなかった私は、"働きながら、自分の事業にも取り組む"という発想がなかった。学生起業するなら就職はしないものだと思い込んでいたが、Recruitは副業可能なのでRecruitに勤務しながら、他の事業にも取り組んでいる方が多くいらっしゃった。就職と起業を別の世界として捉えていた私にとってそれは新しく、もはや斬新な考えに思えた。0から自分の事業を作り上げるのも資金がある中で事業内容で勝負をするのもまだ社会の厳しさを知らない17歳の私には魅力的に感じる。まだここで決めることではない。これからの学生生活で何が自分にふさわしいか見つけていきたい。ここで新しい価値観を身につけた私は11月に思い描いていた自分とはちがう自分になるのだろう。これを成長というのか。将来がまた一段と楽しみになった。


◆最後にーこの1年の反省ー
様々な出会いがあり、成長もあり、濃厚な1年間であったが反省点もある。
それは意義を感じたものにしか努力をできなかったことである。
私は高校2年生のとき、理系を選択したが、ビジネスを学びたい熱い思いから文転し、理系教科の化学と生物は受験上必要なくなった。受験に精一杯で、効率優先主義であった私は化学と生物の勉強に力を抜いてしまったが、こうして振り返った今、何事にも全力で取り組むことで、その経験や知識が後々生きてくることがわかった。あのとき生物も真剣に取り組んでいれば、いま生物学に精通した方とお話しする機会があったら、より得られることがあっただろう。幅広いことを学べば吸収率が高まる。

ある方が"若い時の効率云々って、手抜きに近い"とおっしゃっていた。まったくその通りだと思う。

これから環境が大きく変わり、成長する機会が増えていく中で効率優先など自分をごまかしてはいられない。シャムワウのようになるんだ。


長文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

内山恵梨香のBlog。

株式会社FirstMake代表取締役and東京理科大学経営学部1年生。内山恵梨香のブログです。 Facebookに書ききれないような長さのものを蓄積していきます。 (所属)株式会社FirstMake代表取締役・東京理科大学経営学部1年 (インターン)HPSA (運営)TEDxTsukuba・StartUpWeekend

0コメント

  • 1000 / 1000